市民と市政

コラム

AIと行政資料と市民生活

「正しい説明」が正しい判断に導くとは限らない最近、AIと少し議論をした。きっかけは、大阪市を廃止して4つの特別区を設置する、いわゆる「大阪都構想」の議論だった。私はAIに、東京の港区、千代田区、世田谷区、杉並区と、大阪市廃止後の特別区につい...
レポート

万博跡地921億円が突きつける、IRカジノ事業者優遇と行政の公平性

同じ夢洲で、なぜこれほど条件が違うのか。万博跡地42ヘクタールの売却予定価格は921億円。1平方メートルあたり約21万9千円になる。一方、隣接するIRカジノ用地は、賃料算定の基礎価格が12万円だった。しかも土地課題対策は、万博跡地では原則として事業者負担。IRカジノでは大阪市が最大788億円を負担する。USJには、大阪経済への貢献や公益性を裁判所が認めても、賃料増額を求めて提訴した大阪市。なぜIRカジノには異なる態度をとるのか。問われる行政の公平性。
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第3回

医療を受ける住民が、運営にも参加する。就労に困難を抱えた人が、住宅改修の担い手になる。地域の組織どうしの関係が、危機のときに働く。韓国の三つの実践から見えてくるのは、社会的連帯経済が、仕事やサービスだけでなく、人と人、組織と組織の新たな関係性を地域に残す可能性である。基本法は、それを政策の成果として数えられるのか。社会的連帯経済基本法レポート 第3回「社会的連帯経済は、何を地域に残すのか」
レポート

無償譲渡された高校が消えていく――大阪地裁棄却判決の矛盾を問う

市民の財産権、教育自治を奪う行政の裏切り-102022年4月1日、大阪市立高校22校は大阪府へ移管された。それに伴い、大阪市が保有していた高校の土地・建物など、財産台帳価格にして1400億円を超える財産も、大阪府へ無償で譲渡された。それから...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第2回

韓国で「社会連帯経済基本法」が国会を通過した。社会的企業、協同組合、マウル企業、自活企業、ソーシャルベンチャーなど、別々の制度と省庁のもとで活動してきた組織を、一つの政策領域として捉え直す法律である。くらしに必要であっても、事業として採算が取れるとは限らない。行政が責任を持つべき領域であっても、制度や所管の境界によって届かない必要が残ることがある。市場にも行政にも、それぞれの役割と限界がある。その間に生まれる空白を、誰が、どのような制度で担うのか。韓国の制度を礼賛するためではない。市場だけでも行政だけでも解決できなくなった問題に対して、社会はどのような第三のしくみを育てることができるのか。その問いを、日本の現状と重ねながら考えるレポートを始める。
コラム

吉村洋文氏は、公職と政党をいつまで混ぜ続けるのか

「大阪府知事」は維新の看板ではない2026年8月6日、交野市長選挙が始まった。大阪維新の会は●●●●●●氏を公認候補として擁立している。そして吉村洋文氏は、自身のXで「大阪維新の会公認候補者『●●●●●●』さんをお願いします」と支持を呼びか...
進化する自治 vision50

改革のあとを、誰が見ているのか

行政は何のために変わるのか❺行政が進めた改革には、完了報告がある。事業を廃止した。施設を統合した。職員を減らした。民間委託に切り替えた。手続きをデジタル化した。削減した金額や実施した事業数、計画の達成率が集計され、「改革の成果」として公表さ...
コラム

避難所開設に必要な情報は、地域と共有されているか

防災の日に問う、大阪市の避難所計画今日9月1日は「防災の日」である。これを前に、政府の地震調査研究推進本部は、近畿地域の活断層について新たな長期評価を公表した。活断層評価から、自治体の備えを考える今回の長期評価は、南海トラフのような海溝型地...
レポート

「排除アート」が映すもの―行政は公共空間を誰のために管理しているのか

大阪駅前の歩道に敷き詰められた「排除アート」問題について、ぼう•けん 防災×建築計画研究所のぼう・けんさんのリポートをベースにお届けします。行政は公共空間を誰のために管理しているのだろうかJR大阪駅御堂筋南口前、梅田新歩道橋の下。毎日、膨大...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第1回

韓国で「社会連帯経済基本法」が国会を通過した。社会的企業、協同組合、マウル企業、自活企業、ソーシャルベンチャーなど、別々の制度と省庁のもとで活動してきた組織を、一つの政策領域として捉え直す法律である。くらしに必要であっても、事業として採算が取れるとは限らない。行政が責任を持つべき領域であっても、制度や所管の境界によって届かない必要が残ることがある。市場にも行政にも、それぞれの役割と限界がある。その間に生まれる空白を、誰が、どのような制度で担うのか。韓国の制度を礼賛するためではない。市場だけでも行政だけでも解決できなくなった問題に対して、社会はどのような第三のしくみを育てることができるのか。その問いを、日本の現状と重ねながら考えるレポートを始める。