定数削減の効果を検証する

コラム
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大阪の改革とは何か?―❶

大阪府議会では今年、議員定数をさらに6人削減する「0増6減」の条例改正案が可決された。これにより、2027年の統一地方選挙から大阪府議会の定数は現在の79人から73人となる。

維新はこれまで一貫して議員定数の削減を進め、「日本一スリムな議会」を掲げてきた。議員定数の削減や議員報酬の引き下げは、「身を切る改革」として大阪の改革を象徴する政策の一つとなっている。

では、この改革によって大阪府議会はどのように変わったのだろうか。

なぜ定数削減が進められたのか

維新以前の大阪府政や大阪市政は、必ずしも多くの市民の信頼を得ていたわけではなかった。

長年続いた政党政治や業界団体との関係、行政改革の遅れなどに対する不満の中で、「まず政治家自身が身を切るべきだ」という主張は広く支持を集めた。

議員定数削減や議員報酬削減は、その象徴として位置づけられた。

定数はどれだけ減ったのか

大阪府議会の条例可決年月				内容					 定数
2010年5月			既存会派による改正    112→109
2011年6月			維新主導による条例改正  109→88
2022年3月			定数見直し条例改正		   88→79
2026年			  0増6減案   		      79→73定数推移
大阪府議会では2011年以降、継続的に定数削減が行われてきた。
図1のように、定数は109人から88人へ、さらに79人へと削減されている。そして2027年の統一地方選挙からは73人となる。

議会経費はどうなったのか

図2 議会経費
  年度					 議会費					 議員人件費
2010年度			 22億4,064万円	   17億421万円
2011年度			 20億1,200万円	   11億5,152万円
2015年度			 25億4,100万円	   10億2,000万円
2023年度			 26億9,920万円		   10億3,930万円
定数削減は、議員給与をはじめ議会運営にかかる経費削減を目的の一つとして進められてきた。
図2は、大阪府議会の議会費と議員人件費の推移を示したものである。
定数削減に伴い議員人件費は減少している。ただし、その減少幅は定数の減少幅と必ずしも一致していない。また、議会費の構成も変化し議会費全体は必ずしも減少していない。
その背景については、後の回で改めて見ていきたい。

大阪府議会は全国でどの位置にあるのか

図3 人口と議員定数の比較
 都道府県      人口     議員定数    議員1人当たり人口
 大阪府			 876万4,578人   79議席	     約11.1万人
 神奈川県		 919万3,657人	  105議席     約8.8万人
 愛知県			 744万9,403人   102議席     約7.3万人
 東京都    1424万6,219人   127議席     約11.2万人
では現在の大阪府議会は、全国の中でどのような規模の議会なのだろうか。
人口と議員定数から議員1人当たり人口を比較すると、大阪府議会は東京都議会とほぼ同水準であり、人口規模が近い愛知県や神奈川県と比べると、1人の議員が代表する人口が多いことがわかる。

維新が目指す「日本一スリムな議会」

維新は、こうした改革を「日本一スリムな議会」という言葉で説明している。
大阪維新の会大阪府議会議員団は政策集の中で、「全都道府県議会で最もスリムな大阪府議会をめざし、議員定数の最適化を図っていきます」としている。
また、「2023年5月より79議席となり、人口あたりの議員数比が全国最小値となる」とも説明している。
定数削減は、維新が進めてきた改革の中でも象徴的な政策の一つであり、「日本一スリムな議会」はその到達点として位置づけられている。

大阪府議会はどのような議会なのか?

大阪府議会では15年以上にわたり定数削減が進められてきた。
議員数は減り、議会経費も削減された。そして大阪府議会は、「日本一スリムな議会」と呼ばれるようになった。
では、その議会はどのような議会なのだろうか。次回から、定数削減がもたらした効果について検証する。
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