[いしだはじめ]

コラム

避難所開設に必要な情報は、地域と共有されているか

防災の日に問う、大阪市の避難所計画今日9月1日は「防災の日」である。これを前に、政府の地震調査研究推進本部は、近畿地域の活断層について新たな長期評価を公表した。活断層評価から、自治体の備えを考える今回の長期評価は、南海トラフのような海溝型地...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第1回

韓国で「社会連帯経済基本法」が国会を通過した。社会的企業、協同組合、マウル企業、自活企業、ソーシャルベンチャーなど、別々の制度と省庁のもとで活動してきた組織を、一つの政策領域として捉え直す法律である。くらしに必要であっても、事業として採算が取れるとは限らない。行政が責任を持つべき領域であっても、制度や所管の境界によって届かない必要が残ることがある。市場にも行政にも、それぞれの役割と限界がある。その間に生まれる空白を、誰が、どのような制度で担うのか。韓国の制度を礼賛するためではない。市場だけでも行政だけでも解決できなくなった問題に対して、社会はどのような第三のしくみを育てることができるのか。その問いを、日本の現状と重ねながら考えるレポートを始める。
進化する自治 vision50

公共性は、「公か民か」で決まるのか

行政は何のために変わるのか 第4回――変わる担い手、残る責任行政が担ってきた仕事を、民間企業や非営利団体など、行政以外の主体が担うことが増えている。公共施設の指定管理、行政事務の委託、PFIによる施設整備や運営。水道、下水道、ごみ処理、図書...
コラム

木陰を「公衆衛生インフラ」として考える。緑化行政の転換が必要な時代の到来

都市から失われる木陰猛烈な暑さが続いている。外出すれば、できるだけ建物や街路樹の陰を選んで歩く。信号を待つ短い時間でさえ、木陰があるかどうかで、身体に感じる暑さは大きく違う。ところが、その木陰が都市から失われている。東京大学の研究チームが、...
進化する自治 vision50

行政は利益を最大化する組織なのか

行政は何のために変わるのか 第3回――行政の成果を見る場所を変える行政改革の成果は、何によって示されてきたのだろうか。このシリーズの第1回では、行政改革によって減らされた予算、職員、施設などが、改革の成果として示されてきたことを振り返った。...
行政の改革

ごみ処理を止めないための「余力」は、無駄なのか

「行政は何のために変わるのか」第2回「無駄」と見られる余力は、ほんとうに無駄なのか。ごみは、焼却炉が故障したからといって、出なくなるわけではない。家庭や事業所からは、その日もごみが出る。収集を続ければ、どこかで受け入れ、処理しなければならな...
コラム

文化の価値は、本当に測れなかったのか

「私たちは未来へ何を残すのか」第6回前回の「文化政策は何を「成果」として測ったのか」では、国の文化政策が、文化芸術の価値をどのように捉え、その進展を何によって確かめてきたのかを見た。文化芸術推進基本計画は、文化芸術そのものが持つ「本質的価値...
行政の改革

行政改革で、何が守られ、何が失われたのか

行政改革では、削減した予算、職員数、事業数が「成果」として示されてきた。しかし、その結果、何が守られ、何が失われたのか。行政が公共を担うための人材、経験、技術、判断力は残されているのか。
コラム

文化政策は何を「成果」として測ったのか

「私たちは未来へ何を残すのか」第5回文化を評価する物差しが、未来へ残される文化を変える文化施設には、資料の収集や保存、調査研究、展示、教育普及など、さまざまな役割がある。しかし近年、博物館や美術館には、入館者を増やし、観光や地域経済に貢献し...
レポート

1400億円超の財産無償譲渡は、なぜ止まらなかったのか

市民の財産権、教育自治を奪う行政の裏切り-9高校移管はいつから既定路線になったのか大阪市立高校の大阪府への移管は、突然決まったものではない。2010年代以降、大阪府と大阪市は「府市一体化」の方針のもとで様々な制度統合を進めてきた。その中で高...