[いしだはじめ]

コラム

米国の要求で、日本のジャガイモ畑を危険にさらすのか

輸入解禁を急がせる圧力と、置き去りにされる食の主権米国産の生鮮ジャガイモを、店頭や家庭に届けるための検疫協議が進んでいる。農水省は9月18日、特別な対策が必要となり得る病害虫21種類を示した。解禁はまだ決まっていない。しかし、この協議は「ど...
レポート

大阪市廃止の日に、行政システムは動くのか

標準化の途中で府と4特別区へ 9月25日の財政総務委員会が問うた移行の現実9月25日、大阪市会の財政総務委員会で、大阪市の廃止・特別区設置をめぐる質疑が行われた。そこで問われたのは、法定協議会が描く新しい行政のしくみを、現場で本当に動かせる...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート第5回 必要な仕事に、資金は届くのか

国は「社会に必要な仕事」をどう支えようとしているのか(下)二つの計画とその位置づけについてこの記事では、韓国政府が2026年6月30日に発表した20省庁共同の「社会連帯経済発展総合計画」を「総合計画」と呼ぶ。一方、社会連帯経済基本法に基づき...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート第4回 20省庁を一つの政策循環につなぐ

国は「社会に必要な仕事」をどう支えようとしているのか(上)二つの計画とその位置づけについてこの記事では、韓国政府が2026年6月30日に発表した20省庁共同の「社会連帯経済発展総合計画」を「総合計画」と呼ぶ。一方、社会連帯経済基本法に基づき...
レポート

万博跡地921億円が突きつける、IRカジノ事業者優遇と行政の公平性

同じ夢洲で、なぜこれほど条件が違うのか。万博跡地42ヘクタールの売却予定価格は921億円。1平方メートルあたり約21万9千円になる。一方、隣接するIRカジノ用地は、賃料算定の基礎価格が12万円だった。しかも土地課題対策は、万博跡地では原則として事業者負担。IRカジノでは大阪市が最大788億円を負担する。USJには、大阪経済への貢献や公益性を裁判所が認めても、賃料増額を求めて提訴した大阪市。なぜIRカジノには異なる態度をとるのか。問われる行政の公平性。
コラム

文化財の修復費を、国はなぜクラウドファンディングに組み込むのか

「文化財サポーターズ」が変えようとしている公の役割文化財の災害復旧に、1000万円の寄付を募る文化庁は8月26日、2026年7月の熊本地震で被災した国指定文化財の復旧を支援するため、クラウドファンディングの実施を発表した。募集は8月28日に...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第3回

医療を受ける住民が、運営にも参加する。就労に困難を抱えた人が、住宅改修の担い手になる。地域の組織どうしの関係が、危機のときに働く。韓国の三つの実践から見えてくるのは、社会的連帯経済が、仕事やサービスだけでなく、人と人、組織と組織の新たな関係性を地域に残す可能性である。基本法は、それを政策の成果として数えられるのか。社会的連帯経済基本法レポート 第3回「社会的連帯経済は、何を地域に残すのか」
レポート

無償譲渡された高校が消えていく――大阪地裁棄却判決の矛盾を問う

市民の財産権、教育自治を奪う行政の裏切り-102022年4月1日、大阪市立高校22校は大阪府へ移管された。それに伴い、大阪市が保有していた高校の土地・建物など、財産台帳価格にして1400億円を超える財産も、大阪府へ無償で譲渡された。それから...
コラム

ジャガイモの輸入で、日本は畑を失うのか!?

米国産生鮮ジャガイモの輸入解禁が問いかける農地と地域産業米国産の生鮮ジャガイモを、スーパーや飲食店、家庭などで扱えるようにするための協議が進んでいる。農林水産省は8月28日、米国産の「一般流通用生鮮ばれいしょ」について、病害虫リスク評価の結...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第2回

韓国で「社会連帯経済基本法」が国会を通過した。社会的企業、協同組合、マウル企業、自活企業、ソーシャルベンチャーなど、別々の制度と省庁のもとで活動してきた組織を、一つの政策領域として捉え直す法律である。くらしに必要であっても、事業として採算が取れるとは限らない。行政が責任を持つべき領域であっても、制度や所管の境界によって届かない必要が残ることがある。市場にも行政にも、それぞれの役割と限界がある。その間に生まれる空白を、誰が、どのような制度で担うのか。韓国の制度を礼賛するためではない。市場だけでも行政だけでも解決できなくなった問題に対して、社会はどのような第三のしくみを育てることができるのか。その問いを、日本の現状と重ねながら考えるレポートを始める。