[いしだはじめ]

レポート

万博跡地921億円が突きつける、IRカジノ事業者優遇と行政の公平性

同じ夢洲で、なぜこれほど条件が違うのか。万博跡地42ヘクタールの売却予定価格は921億円。1平方メートルあたり約21万9千円になる。一方、隣接するIRカジノ用地は、賃料算定の基礎価格が12万円だった。しかも土地課題対策は、万博跡地では原則として事業者負担。IRカジノでは大阪市が最大788億円を負担する。USJには、大阪経済への貢献や公益性を裁判所が認めても、賃料増額を求めて提訴した大阪市。なぜIRカジノには異なる態度をとるのか。問われる行政の公平性。
コラム

文化財の修復費を、国はなぜクラウドファンディングに組み込むのか

「文化財サポーターズ」が変えようとしている公の役割文化財の災害復旧に、1000万円の寄付を募る文化庁は8月26日、2026年7月の熊本地震で被災した国指定文化財の復旧を支援するため、クラウドファンディングの実施を発表した。募集は8月28日に...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第3回

医療を受ける住民が、運営にも参加する。就労に困難を抱えた人が、住宅改修の担い手になる。地域の組織どうしの関係が、危機のときに働く。韓国の三つの実践から見えてくるのは、社会的連帯経済が、仕事やサービスだけでなく、人と人、組織と組織の新たな関係性を地域に残す可能性である。基本法は、それを政策の成果として数えられるのか。社会的連帯経済基本法レポート 第3回「社会的連帯経済は、何を地域に残すのか」
レポート

無償譲渡された高校が消えていく――大阪地裁棄却判決の矛盾を問う

市民の財産権、教育自治を奪う行政の裏切り-102022年4月1日、大阪市立高校22校は大阪府へ移管された。それに伴い、大阪市が保有していた高校の土地・建物など、財産台帳価格にして1400億円を超える財産も、大阪府へ無償で譲渡された。それから...
コラム

ジャガイモの輸入で、日本は畑を失うのか!?

米国産生鮮ジャガイモの輸入解禁が問いかける農地と地域産業米国産の生鮮ジャガイモを、スーパーや飲食店、家庭などで扱えるようにするための協議が進んでいる。農林水産省は8月28日、米国産の「一般流通用生鮮ばれいしょ」について、病害虫リスク評価の結...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第2回

韓国で「社会連帯経済基本法」が国会を通過した。社会的企業、協同組合、マウル企業、自活企業、ソーシャルベンチャーなど、別々の制度と省庁のもとで活動してきた組織を、一つの政策領域として捉え直す法律である。くらしに必要であっても、事業として採算が取れるとは限らない。行政が責任を持つべき領域であっても、制度や所管の境界によって届かない必要が残ることがある。市場にも行政にも、それぞれの役割と限界がある。その間に生まれる空白を、誰が、どのような制度で担うのか。韓国の制度を礼賛するためではない。市場だけでも行政だけでも解決できなくなった問題に対して、社会はどのような第三のしくみを育てることができるのか。その問いを、日本の現状と重ねながら考えるレポートを始める。
進化する自治 vision50

改革のあとを、誰が見ているのか

行政は何のために変わるのか❺行政が進めた改革には、完了報告がある。事業を廃止した。施設を統合した。職員を減らした。民間委託に切り替えた。手続きをデジタル化した。削減した金額や実施した事業数、計画の達成率が集計され、「改革の成果」として公表さ...
コラム

避難所開設に必要な情報は、地域と共有されているか

防災の日に問う、大阪市の避難所計画今日9月1日は「防災の日」である。これを前に、政府の地震調査研究推進本部は、近畿地域の活断層について新たな長期評価を公表した。活断層評価から、自治体の備えを考える今回の長期評価は、南海トラフのような海溝型地...
レポート

社会的連帯経済基本法レポート 第1回

韓国で「社会連帯経済基本法」が国会を通過した。社会的企業、協同組合、マウル企業、自活企業、ソーシャルベンチャーなど、別々の制度と省庁のもとで活動してきた組織を、一つの政策領域として捉え直す法律である。くらしに必要であっても、事業として採算が取れるとは限らない。行政が責任を持つべき領域であっても、制度や所管の境界によって届かない必要が残ることがある。市場にも行政にも、それぞれの役割と限界がある。その間に生まれる空白を、誰が、どのような制度で担うのか。韓国の制度を礼賛するためではない。市場だけでも行政だけでも解決できなくなった問題に対して、社会はどのような第三のしくみを育てることができるのか。その問いを、日本の現状と重ねながら考えるレポートを始める。
進化する自治 vision50

公共性は、「公か民か」で決まるのか

行政は何のために変わるのか 第4回――変わる担い手、残る責任行政が担ってきた仕事を、民間企業や非営利団体など、行政以外の主体が担うことが増えている。公共施設の指定管理、行政事務の委託、PFIによる施設整備や運営。水道、下水道、ごみ処理、図書...