共同売店とは
共同売店とは、小さな集落で生活をするために、互いに支え合う相互扶助の考えをもった共同体であり、住民同士が資金を出し合ってみんなで運営するお店のことで1906年、沖縄の北部で始まりました。コモンやミュニシパリズムを考えるUCOとしては、ドキッとするテーマです。
先の日曜日、2021/05/23 (日) 15:00 – 17:00
「共同売店」という相互扶助の古くて新しいカタチ:コモングッドトーク vol.2
(ゲスト:愛と希望の共同売店プロジェクト 山田沙紀さん・小林未歩さん)に参加しました。
(アイキャッチ写真は同ページから引用しています)
皆さん共同売店って知ってましたか。
私は知りませんでした。小林と山田(愛と希望の共同売店プロジェクト)
この小林さんと山田さんのzoomセミナーだったわけです。
これは学芸出版社のコモングッドトークシリーズの第2弾。ちなみに第1弾は
コモングッドトーク vol.1「ケアするまち」をデザインする
― ゲスト:一般社団法人ケアと暮らしの編集社 代表理事・守本陽一さん
第1回の内容は守本さんのnoteに詳しくまとまっています。
医師が商店街の空き店舗に小さな図書館を作った理由。ケアをまわすエコシステム「だいかい文庫」とはなにか。
https://note.com/ymrmn/n/n36f8b0740800
共同売店って今から50年くらい前の村にはあったような
私が住んでいた三重県の片田舎の村でも昔は、地域のよろずやさんみたいなのがありました。村で必要な物のほとんどがそこで買えるのですが、薬から鍋、魚からノートまで売っていたように記憶します。
ただそれらよろず屋さんは資本主義的に破壊され駆逐されていきました。
より便利でよい物で安い物がたくさん出回るようになりました。資本主義=資本が中心に動く社会によって、便利で安い物がそうでないものをつぶしていったわけです。
共同売店って、その破壊過程にある中途のコミュニティから作られているので、新鮮なのではないかな、資本主義時代のシーラカンスなんだと感じました。
共同売店とシェア文化
そして資本主義が人々の暮らしを便利にした反面、ボロボロにしてきた面がクローズアップされて、その反動でシェアが出てきている。今現在、シェアがいいよねという人のほとんどはコンビニも好き、シェアもいいんじゃない、という立場だと思います。
なので資本主義の手前で地域として頑張っていくものなのか、資本主義の慣れ果てでシェアも便利だよねという立場なのか、は、かなり違うのではないかと感じました。
そういう視点で共同売店の最も大きな違いは、大きな資本主義にたよらず、自分たちのことは自分たちでコントロールしていくという意志なのではないかと感じた次第です。
私たちは本当に自分たちのことを自分たちでコントロールできていると到底思えない暮らしをしています。