【2021.08.11号】自分度を拡げる未来01 暮らしの「自分度」を取り戻す挑戦

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ユーシーオオサカ通信                    2021年8月11日
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自分度を拡げる未来01
コーポラティブハウス
暮らしの「自分度」を取り戻す挑戦

暮らしの「自分度」を取り戻す挑戦

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、昨年来、DIYやガーデニングがブームとなっている。また、芸能人によるリフォーム番組もよく放送されたり、SNSでのリフォームや自作インテリアな情報の発信も多くのフォロワーがつく現象が起こっている。「自作」・「自前」ブームが来ている。自宅の設備交換やリフォームを手掛けるような、本格的に取り組む事例もよく聞く。ガーデニングでも、草花だけでなく、ハーブや野菜といった食につながる「自前」も多くの過程で行われるようになっているようです。
コロナ禍による外出自粛に加えて、コスト抑制しながら環境を変えたい、気分を変えたいということもあるのだと思います。
「自作」で言えば、パソコンも自作にこだわる人は今もいるし、1970年代ごろには、一部のマニアの中でオーディオやスピーカーの自作ブームも起こっていた。もう少し遡れば、1960年代半ばあたりから既製服が出回る前は、一般女性向け洋裁教室が多くあり、自前のブラウスや子ども服づくりが行われていた時代もありました。
衣食住の様ざまな分野で「自前」で行っていたことが、時代とともに(それは大量消費の促す社会と1日における生活時間の縮小などによる)物を買うことで賄うようになっていきました。
大量生産と低価格という資本主義の拡大と、賃金労働の拡大、労働時間の拡張による生活時間の圧迫という複合的な要素が絡み合って、現在のようにモノを買うことで様ざまな生活分野における自分領域を狭める状況になっています。
90年代以降、コーポラティブハウスという住宅建設がクローズアップされました。複数の世帯が共同で購入した土地に、共同で住宅を建てるという、住まいと生活環境を「自前」で作ろうというものです。建築家の伴 年昌[ばん としあき]氏は、コーポラティブハウスの実践者であり、住宅こそ、いまの時代に「自前」で作ることのできるいい事例だといいます。伴氏は、生活の中で、「自前」でできる領域を示す指標として「自分度」という概念を提唱しています。

モノを「買う」前に、それは「自前」でできるかどうかを考える。自分度を拡げられるかどうかを考えることは、生活を自分に近づける、他人に依存した生活を見直すきっかけになる。消費社会のサイクルから、少しだけ自分領域、自分度を拡げることは、生活のいろいろを自分で考える、ということに繋がります。
今回の記事は、コーポラティブハウスから、生活環境の自己領域=自分度を拡げた暮らしについて考えるシリーズの第1弾。
ユーシーオオサカは、自分度を拡げる未来を妄想します。

なお、今回、NEXT OSAKAを考えるアプローチとして、コーポラティブハウスから、生活環境の自己領域=自分度を拡げた暮らしについて深く考えていく講座を開催します。
3回シリーズで第1回は、「平成長屋MOMO」の見学と、コーディネイトされた伴年昌氏を囲んでのワークショップを行います。
8月28日土曜日14時~19時半まで「暮らしの自分度を取り戻すコーポラティブハウス勉強会」を開催いたします。主に、伴年晶氏設計のコーポラティブハウスMOMO及び周辺の町屋改装住宅を見学し、阿倍野市民活動センターで伴氏による解説を行う予定です。お申込者には追って詳細ご連絡します。
緊急事態宣言下ですので、感染防止には万全を期して運営に当たります。

と き:8月28日14時~19時半を予定
場 所:西田辺近辺のまち
    「平成長屋MOMO」見学 16:00~
    ワークショップ 18:00~19:30
定 員:10名
参加費:4,000円(学生2,000円)

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