義務教育中に習っているはずなんだけど、二元代表制については関心がない限りほとんどの市民はその意味やしくみがわかっていないと思います。
国政と地方自治体との違いは、ググってみると三重県議会とかの解説がでてくるはず。
https://www.pref.mie.lg.jp/KENGIKAI/07684011827.htm
地方自治体では、首長と議会議員をともに住民が直接選挙で選ぶ、という制度をとっています。これを二元代表制と言います。これに対して国では、選挙された議員で組織された国会が指名する内閣総理大臣が内閣を組織し、国会に対して責任を負う、という議院内閣制です。
このような制度の違いから、国では内閣を支持する政党とそうでない政党との間に与野党関係が生まれます。地方議会においても、首長を支持する会派とそうでない会派の間に、疑似的な与野党関係が生まれることがあります。しかし、これは国の議院内閣制の枠組みを、首長選挙の際の支持不支持に当てはめているため起こることです。
二元代表制においては、制度的には与野党関係は発生しません。
二元代表制の特徴は、首長、議会がともに住民を代表するところにあります。ともに住民を代表する首長と議会が相互の抑制と均衡によってある種の緊張関係を保ちながら、議会が首長と対等の機関として、その地方自治体の運営の基本的な方針を決定(議決)し、その執行を監視し、また積極的な政策提案を通して政策形成の舞台となることこそ、二元代表制の本来の在り方であるといえます。
二度見しませんか?
二元代表制においては、制度的には与野党関係は発生しません。
二元代表制の特徴は、首長、議会がともに住民を代表すること。
そうなんです。選挙で選ばれた首長(市長や府知事)という市民の代表と、やはり選挙で選ばれた議会(府会議員・市会議員)という市民の代表が、議論しつつ地方自治体の方向性を決定していくというしくみなんです。
とすると、府会の首長と議会、市会の首長と(公明党と組めば)議会を押さえているのが大阪維新の会であるということは、大阪維新の会が全部決められるし、体育会系な維新組織において議員が議会にて反発することはない=議会がほとんど機能しない状態になっているということになります。
つまり首長レベルで好き勝手に法律の範囲なら何でもできるということを意味します。
そしてこの状態を選んでいるのは、大阪市民だということです・・・。
<続く>