大阪市役所で「記者会見」

昨日 2 日 11 時から市役所 5 階で記者会見に行われた。私も夢洲懇談会の一員として参加した。記者さんが何人来てくれるか心配だったが、15 人ほどが取材してくれた。
私たちの懇談会は数年前から、夢洲の都市計画変更の問題点、夢洲リスクについて警鐘を鳴らしてきた。最近になってマスコミも万博や IRカジノに関連して、夢洲リスクに注目するようになってきた。

会見では環境アセスメントに詳しい「ジュゴン保護キャンペーンセンター」蜷川義章さんが、万博環境影響評価準備書の問題点、大阪市長意見の役割を説明した。会場配置計画の課題、サブテーマ「いのちを救う」の視点はない、SDGs に反する大屋根建設工事の中止などを主張し、事業の進捗に合わせた事後調査を求めた。
次に、私が夢洲開発の地元・大阪市負担膨張の構図として、IR カジノ用地改良費 790億円の大阪市負担問題を説明した。12 月 8 日の大規模事業リスク管理会議に大阪港湾局から提出された夢洲土地改良事業の収支見込みを拡大コピーして示し、港営事業会計の急速な悪化、一般会計からの「対応」が不可避だと指摘。大阪市はなぜ異例の財政負
担を決めたのか、ここ 1 年の動きを振り返り、次のように指摘した。問題は昨年 2 月12 日の市長・副市長、関係局長らによる「戦略会議」で、なぜ大阪市が IR カジノ土地関連費用を負担すると異例の決定をしたかである。当時、事業者の MGM 日本法人・オリックスと協議が続けられており、何らかの「圧力」があったのではないか。「公正・公平
な公募手続き」に反するような異例の「決定」が行われたのでないか。大阪市は経緯を明らかにする必要があり、市会でも真相究明を求めたい。記者会見の前、大阪市会議長宛てに予算の慎重審議、住民投票などを求める「陳情書」を提出した。
NPO 法人 AM ネットの武田かおりさんが、大阪に IR で起こる ISDS(投資家対国家の紛争解決手続き)の損害賠償請求他リスクについて説明した。「リスク分担」が明確でない、「契約解除」の記載もない、「IR 事業用地の適性確保」によるリスク、「投資家の期待」を裏切った場合のリスク、大阪 IR は実質 65 年契約、などの IR カジノ計画の問題点を鋭く指摘した。ほとんどの大阪市民は、松井市長の言った「IR には 1 円も使わない」という発言から、これほど費用が高騰していることも知らない。夢洲にかかる財政リスクも、IR の縮小も知らない。市民にこれらを周知し、住民投票で市民の意思を測るべきだ。4 月 28 日の国への申請期限ありきで進めているが、延期すべきだ。
そして「企業倫理」が問われる「大阪 IR」出資に対する公開質問状と出資企業 20 社の回答について報告した。記者会見の質疑などについて続報したい。

(やまだあきらの定点観測 2022 年 2 月 3 日)

2025年関西万博とIRカジノ予定地「夢洲」は観光地としてふさわしいのか?

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